「白内障手術を受けようかと考えているけど、不安で…」
「目の手術を失敗したら、失明するのでは?」
「目の手術って、安全なの?」
白内障手術など、目の手術を受けることをご検討されている方も多いかと思います。
「目の手術」と聞くと、「怖い」「失敗したら、失明するのでは」とご不安になるかもしれません。
目は、物を見るために欠かせない器官です。目の手術に対して、ご不安になるお気持ちは、よくわかります。
今回は、目の手術に対し「不安・怖い」という方に向けて、眼科の手術の安全性についてお話をさせていただきます。
目次
■目の手術って、安全なの?
◎より安全に、より安心して手術を受けていただくよう、衛生管理・機器管理を徹底しております
当院では、患者様に、より安全に、より安心して手術を受けていただくよう、衛生管理・機器管理を徹底した上で手術を行っています。手術の当日は、安心して、ご来院ください。
◎点眼麻酔により、手術中には、ほぼ、痛みは感じません
目の手術では、事前に、入念に点眼麻酔を行います。麻酔により、手術中には、ほぼ、痛みは感じません。
なお、個人差はありますが、術後は目がゴロゴロするような違和感・多少の痛み・涙がでる、などの症状が現れます。長い期間、症状が続くケースはほぼなく、術後の目の症状は2~3日で解消されることがほとんどです。
白内障手術について
この項では、患者様が多く、一般的な目の手術である「白内障手術」についてご説明します。
■白内障手術の流れ
当院では、以下のような流れで白内障手術を行います。手術の流れについて、詳しくはHPをご参照ください。
1.ご来院
2.診療
3.術前検査
4.手術説明
5.手術日
白内障手術の流れ
01 麻酔をかける
02 消毒・洗眼
03 切開する
04 濁った水晶体を砕いて取り出す
05 眼内レンズを挿入する
6.術後通院
◎日帰り・入院、どちらの白内障手術にも対応しています
当院の白内障手術は日帰り・入院、どちらにも対応しています。
白内障手術にかかる時間は、通常、10~15分ほどです(※)。基本的に、入院の必要はありません。
なお、ご高齢で通院が難しい方、白内障以外の目の病気や糖尿病をお持ちの方は入院での手術をおすすめすることがあります。
(※)患者様や症状によって、手術時間が異なります。
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白内障手術については、ブログにて詳しくご説明しています。併せてご参照ください。
■白内障手術後に現れることがある副作用・見え方のリスク
◎白内障手術後には、以下のような症状が現れることがあります
以前と比べて、現在は機器が進化し、患者様へのご負担が少ない低侵襲な白内障手術が可能になりました。
低侵襲な手術が可能になった現在ですが、外科的な処置にともない、白内障手術後には、以下のような症状・疾患が現れることがあります。
①目がコロコロ、クシャクシャする
②術前よりもまぶしさを感じる 視界が青白く見える
③一過性の眼圧上昇
④飛蚊症
⑤後発白内障
上記のほか、稀ですが、以下のような合併症が起きるケースも。
①眼内レンズの位置の偏り、眼内レンズの脱臼
②嚢胞様黄斑浮腫
③眼内炎(術後の感染症)
白内障手術後の副作用・合併症については、ブログにて詳しくご説明しています。併せてご参照ください。
◎白内障手術後、眼内レンズにより、見え方に異常が現れることも
白内障手術の際、挿入した眼内レンズ(特に、複数の距離に焦点が合う多焦点眼内レンズ)により、以下のように、見え方に異常が現れることがあります。
・グレア(光がぎらぎら見えたり、まぶしく感じる現象)
・ワクシービジョン(物がかすんだり、モヤがかかっているように見える現象)
・ハロー(光に輪がかかって見える現象)
■副作用・リスクがあるなんて、やっぱり、目の手術は危険じゃないの?
◎起こり得る副作用・リスクの可能性を認識し、ご納得した上で手術を受けていただくことをおすすめしています
上記の白内障手術を含み、目の手術においては、術後に副作用・見え方のリスクが生じる可能性があります。
前述の項では、目の手術の安全性に取り組んでいる旨を、ご説明させていただきました。にも関わらず、目の手術後の副作用・見え方のリスクがあると知り、ご不安な気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。
すべての医療行為がそうであるように、どのような手術にも副作用・リスクが存在します。しかし、副作用・リスクが100%、起きる訳ではありません。
{目の手術が原因で失明することはほぼありません}
もし、目の手術後に副作用・リスクが起きた場合は、状態に応じて、迅速、かつ、適切に処置・治療を進めていきます。適切に処置・治療を行うため、目の手術の後の副作用・リスクが原因で極端に見え方が悪い状態が続いたり、失明することはほぼありません。
ご参考までに、白内障手術の合併症でもっとも失明の危険性が高いとされる眼内炎が起きる確率は、白内障手術の約5,000件に1件(0.02%)と、とても少ない割合です(※)。また、眼内炎になったからと言って、すべてが失明する訳ではなく、適切な処置・治療を行うことで、失明の可能性は最小限に抑えられます。
(※)多根記念眼科病院 井上智之先生「日本における白内障手術の
日本における前向き多施設研究」(2018)より引用。
患者様や目の状態により、さまざまな要因が存在するため、目の手術後の副作用・見え方のリスクは、完全になくすことは不可能です。ただし、目の手術における副作用・見え方のリスクは、必ずしも起こるものではありません。白内障手術の当日は、どうぞ、安心してご来院ください。
【目の手術に対して、必要以上のご心配は要りません】
目の手術に対するご不安のほとんどは、患者様のネガティブなお気持ちから生まれています。
ネガティブなお気持ちを払しょくできれば、後は、眼科医・クリニックを信頼し、安心して手術を受けていただくだけの、シンプルなことです。
どうか、「失明したらどうしよう」「見えにくくなったら困るな」などの、必要以上のご心配はなさらないでください。
– 東京女子医科大学と連携し、より高度な技術に対応した治療をご提供します –
当院の白内障手術は、東京女子医科大学での豊富な経験と実績を持つ眼科専門医が執刀いたします。
手術前には入念な精密検査を実施
手術前には精密検査を実施して患者様ごとに異なる目の状態を詳細に確認し、術後の見え方や心身への負担を考慮しながら手術を行います。
眼科専門医・スタッフによるサポート
治療に際しては初診から検査、手術、術後のアフターフォローまで、眼科専門医・スタッフが一丸となり、患者様を全力でサポートいたします。
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「白内障で物が見えにくく、生活や仕事に支障が出ている」
「白内障手術を受けたが、結局、眼鏡が手放せない生活を送っている」
「どの病院で手術を受ければ良いのかわからない」
など、物の見え方や白内障手術の病院選びでお困りの方は当院までご相談ください。