重度の目の機能低下(失明を含む)を抑えるために 今からできる「アイフレイル」の予防・対策|町田市の眼科|町田胃腸病院眼科

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重度の目の機能低下(失明を含む)を抑えるために 今からできる「アイフレイル」の予防・対策


  • 加齢が原因の目の機能の衰え

  • 白内障などの目の病気


によって起こる目の機能低下、「アイフレイル」。


前回のブログでは、アイフレイルの原因・症状のお話をさせていただきました。

今回は、どなたにも起こる得るアイフレイルの、予防・対策方法をご紹介します。


■アイフレイルの予防・対策は「眼科で定期検査を受ける」が基本


◎眼科で定期的に検査を受けることで、適切な予防・対策・治療を行いやすくなります。

アイフレイルの予防・対策は「眼科で定期検査を受ける」が基本です。


アイフレイルが始まる時期は個人差がありますが、40歳を過ぎたら、眼科で定期検査を受けましょう。


眼科で定期的に検査を受けることで、目の異常・目の病気の早期発見・早期治療につなげやすくなります。


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上記をご認識いただいた上で、次の項では、ご自身で行えるアイフレイルの予防・ケア「眼活(がんかつ)」の仕方をご紹介します。


■ご自身で行えるアイフレイルの予防・ケア 「眼活(がんかつ)」


◎眼科での定期検査に加え、日頃からの「眼活」で目の機能低下の抑制にアプローチできます

「婚活」「終活」「推し活」など、最近では、“活”がつく言葉を目にする・耳にする機会が増えましたね。


“活”がつく言葉の中には、「眼活(がんかつ)」もあるのをご存知ですか?


眼活とは、ご自身で行える目のケアを指す言葉です。

眼科での定期検査が予防・対策・治療の基本となる、アイフレイル。


眼科での定期検査に加え、日頃から、以下のような眼活を行うことで、目の機能低下の抑制にアプローチできます。


なお、眼活は目のケアであり、目の治療ではありません。眼活を行ったからと言って、目の機能低下を避けられる・目の病気が治る訳ではないことをご認識いただければ幸いです。


①「食事」による眼活

日頃の食事に、以下のような栄養素を含む食べ物を採り入れることで、目の健康を保ちやすくなる効果を期待できます。


  • ビタミンB

    (視神経の機能を正常に保つ、目の充血を低減する)
    かつお・まぐろ・さけ、豚肉(脂身が少ない豚ヒレ肉)、豚レバー、うなぎ


  • ビタミンC

    (水晶体の濁りの進行を抑える、コラーゲン(目の硝子体を構成する要素)の合成(生成)をうながす)
    果実類・野菜類(どちらも生であること)、じゃがいも・さつまいも(加熱してもOK:でんぷん質によって守られており、ビタミンCが壊れにくいため)


  • ビタミンA

    (網膜の保護、角膜の新陳代謝をうながす)
    豚レバー・鶏レバー、うなぎ、ほたるいか、ぎんだら、にんじん


  • ビタミンE

    (目の酸化(老化)を抑える(抗酸化作用)、目の血行をうながす)
    アーモンド、ピーナッツ、ひまわり油、うなぎ、モロヘイヤ


  • ルテイン

    (抗酸化作用による目の網膜の保護)
    ケール・モロヘイヤ・よもぎ・小松菜、ピスタチオ、卵黄(生)


{「アントシアニン」の目への健康効果について}


ブルーベリーサプリなどで注目されている栄養素、「アントシアニン」。


眼科医療の観点では、アントシアニンの目への健康効果は明らかになっていません(アントシアニンの目への健康効果を疑問視する声も)。


②「生活習慣の改善」による眼活

以下のような生活習慣・因子は、目の健康を損なうおそれがあります。


[目の健康を損なうおそれがある生活習慣・因子]


  • 喫煙

  • 飲酒

  • スマホ・パソコンのモニターの見過ぎ

  • 糖質(砂糖や炭水化物(ご飯・麺類・パンなどの主食))の摂り過ぎ

  • 不規則な生活

  • 睡眠不足

  • 高血圧


目の健康を保つためには、生活習慣を改善し、上記のような目の健康を損なうおそれがある生活習慣・因子をできるだけ減らすことが重要です。


≪生活習慣の改善による眼活≫


  • 喫煙しない(orタバコの本数を減らす)

  • 飲酒しない(orお酒の量を減らす)

  • スマホ・パソコンのモニターを見過ぎない

  • 糖質(砂糖や炭水化物(ご飯・麺類・パンなどの主食))を摂り過ぎない

  • 塩分の摂取量を減らす

  • 定期的に適度な運動を行う(血圧が上がるため、高強度のウエイトトレーニングなど、全力で重い物を持ち上げる運動はやめましょう)

  • 自分に合ったストレス発散の方法を見つけ、ストレスを減らす(飲酒やギャンブルはかえってストレスが増すおそれがあります)


【40歳を過ぎたら眼科で定期検査を受けましょう】


人生100年と言われる、日本。


日本人の平均寿命が80代であることを考慮しても、アイフレイルの症状が現れやすくなる40歳はまだまだ、半分です(※)。


(※)アイフレイルが始まる時期は個人差があります。


特に、目の機能が衰え始める40歳以上の中高年の方はアイフレイル対策が重要になります。


目の機能低下(失明を含む)を抑え、これからの人生を楽しむためにも、40歳を過ぎたら眼科で定期検査を受けましょう。


町田胃腸病院
眼科医師
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