多焦点眼内レンズについて

多焦点眼内レンズとは
多焦点眼内レンズとは、白内障手術にて挿入される複数に焦点を合わせることができる水晶体レンズです。白内障は加齢やその他の要因で水晶体が濁る病気であり、白内障手術では濁った水晶体を取り除き、レンズを挿入します。従来の単焦点レンズは遠くまたは近くのどちらかにしか焦点を合わせられませんが、多焦点眼内レンズは複数の距離に焦点を合わせることができます。
多焦点眼内レンズのメリットとデメリット
多焦点眼内レンズのメリット
複数の距離に対応
多焦点眼内レンズの特徴は、遠くと近くの両方に焦点を合わせることができる点です。読書や運転などメガネやコンタクトレンズなしでクリアな視力を得られる可能性があります。
生活の質の向上
多焦点眼内レンズは、遠近の視力の自然な切り替えおよび視力向上が期待できます。そのため、日常生活における不便が減り、趣味や活動に制限を感じることが少なくなります。
多焦点眼内レンズのデメリット
光のハローやグレア
多焦点眼内レンズは、夜間に光源がハロー(光の輪)やグレア(まぶしさ)として視界に影響を与える場合がございますので、夜間運転を頻繁に行う方は慎重な検討が必要となります。
費用の高さ
多焦点眼内レンズは、通常の単焦点レンズと比べて高額で、自由診療や選定療養として提供されることが一般的です。多焦点眼内レンズの費用は手術を受ける医療機関やレンズの種類によって異なりますが、数十万円に達する場合もあります。
適応に時間がかかることがある
多焦点レンズを使用する場合、脳が新しい視覚情報に適応するのに時間がかかることがあります。個人差はありますが、数週間から数ヶ月の適応期間が必要とも言われており、その間は視力に違和感を覚えることがあります。当院では焦点の切り替え期間のアフターフォローまで実施しております。
多焦点眼内レンズの構造(屈折型と回折型)
屈折型多焦点眼内レンズ
屈折型多焦点眼内レンズは、レンズ表面に異なる屈折率を持つ構造が設けられており、遠方・近方の両方の視力を補正することができます。目の動きに合わせて異なる構造が機能し、自然な視力補正が行われるため、日常的な使用感が良好と言われています。一方で、瞳孔径(瞳の大きさ)が必要と言われておりご高齢の方には適さない場合がございます。また、光源がハロー(光の輪)・グレア(まぶしさ)・ものの下に薄く影のように重なって見えてしまう(ゴースト)などの症状が出る場合がございます。
回折型多焦点眼内レンズ
回折型多焦点眼内レンズは、レンズの表面に回折構造が施されており、光を分割して複数の焦点を形成することができるレンズです。この構造により、遠用、中間、近用と広い範囲の距離での視力補正が可能となりますが、コントラスト感度が低下する場合がございます。
多焦点眼内レンズの費用
多焦点眼内レンズの手術費用は、レンズの種類や医療機関により異なりますが、数十万円の費用がかかることが多いです。選定療養での提供が可能な場合でも、単焦点レンズに比べて費用が高額となるため、詳細は当院にてご説明させていただきます。
多焦点眼内レンズ | 600,000円~1,000,000円 |
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※表示金額は全て税込みです。
※症状の程度により費用面は変動することがございます。
※入院での手術の場合は別途お部屋代がかかります。
選定療養と自由診療の違い
選定療養とは、保険診療の範囲内でありながら、追加費用を負担することで、より高度な医療技術や設備を選択できる制度です。白内障手術で多焦点眼内レンズを使用する場合、選定療養として提供されることがあり、一部の費用を保険でカバーしながら、レンズの費用は自己負担となります。自由診療は、完全に保険適用外の診療であり、全額患者様負担となります。多焦点眼内レンズの手術は自由診療として提供されることが多く、医療機関によって費用が異なるため、事前に確認が必要です。
お支払方法
町田胃腸病院では現金のほか、下記のお支払方法が可能です





町田市で多焦点眼内レンズのご相談は当院へ

町田市で白内障手術や多焦点眼内レンズに関するご相談を希望される方は、ぜひ町田胃腸病院 白内障・眼科センターへお問い合わせください。眼科専門医が丁寧にカウンセリングを行い、患者様一人ひとりに適した治療プランを提案いたします。