「コンタクトを洗浄液で洗うの、めんどくさいなあ…」
「コンタクトを水で洗ってもイイ?」
コンタクトをお使いの方は、洗浄液によるコンタクトの洗浄が必須です(※)。
(※)1DAYコンタクトなど、1日使い切りタイプの
コンタクトは洗浄せずに使い捨てが可能です。
洗浄が必須ですが、仕事・学業など、何かと忙しい毎日の中で、洗浄液によるコンタクトの洗浄を面倒と感じてしまう場面もあるかもしれません。また、ついつい、コンタクトの洗浄液を切らしてしまうことも。
コンタクトの洗浄液がないときは、水道水で洗ってもOKなのでしょうか?
目次
■水道水でコンタクトを洗うのはやめましょう
◎水道水でコンタクトを洗うと、細菌によって目の病気・失明が起きる可能性があります
結論から、お答えします。
水道水でコンタクトを洗うのはやめましょう。
水道水でコンタクトを洗うと、水道水に含まれる細菌によって目の病気が起きることがあります。最悪の場合は、アカントアメーバなどの細菌が増殖して角膜炎を発症し、失明する可能性も。
{水道水は殺菌されているんじゃないの?}
日本の水道水は塩素消毒により殺菌されています。
蛇口をひねれば飲み水としても使えるほど、日本の水道水は殺菌性に優れています。しかし、殺菌は滅菌(めっきん:すべての細菌を死滅させること)とは異なります。
日本の法律では、水道水1mlにつき一般細菌の数が100個以下、かつ、大腸菌が検出されないこと、と定めています。塩素消毒されており飲み水としては使えますが、水道水の中にはアカントアメーバなどの細菌は存在しているのです。
■水道水での洗浄はレンズが変形する可能性も
◎ソフトコンタクトレンズに含まれる水分と水道水が反応し、レンズが変形する可能性があります
一般的に、コンタクトをお使いの方はソフトコンタクトレンズを装用しているケースが多いです。
ソフトコンタクトレンズはレンズに水分が多く含まれています。水分が多く含まれているため、水道水でソフトコンタクトレンズを洗うと、レンズに含まれる水分と水道水が反応し(レンズが水道水に浸透圧を近づけようとする)、レンズが変形する可能性があります。
{ハードコンタクトレンズであっても、水道水で洗うのはやめましょう}
ハードコンタクトレンズには水分が含まれていないため、水道水で洗ってもレンズが変形することはほぼありません。ただし、ハードコンタクトレンズであっても、水道水で洗うのはやめましょう。レンズに付着したアカントアメーバなどの細菌により、目の病気・失明が起きる可能性があります。
■コンタクトの洗浄液がないときはどうする?
◎保存液の中にコンタクトを入れ、保存しましょう
コンタクトの洗浄液がない場合は、保存液の中にコンタクトを入れ、保存しましょう。
◎洗浄液・保存液がない場合は、ケースの中にコンタクトを入れておきましょう
洗浄液・保存液、どちらもない場合は、ケースの中にコンタクトを入れておきましょう。
ケースでの保管は水分が少ないため、コンタクトが乾くおそれがありますが、水道水の中にコンタクトを入れるのは良くありません。
ケースの中に保管し、ドラッグストア・通販などで洗浄液・保存液を購入して、洗浄・保存しましょう。
【コンタクトの洗浄・保存方法を守り、装用しましょう】
日常的に用いられているコンタクトレンズですが、水道水で洗うなどの“自己流のケア”は目の健康を損なうおそれがあります。
コンタクトをお使いの方は、製品に記載されている洗浄・保存方法を守り、装用しましょう。