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近視は治療できる? 眼鏡・コンタクト・レーシック 治し方(見え方の矯正方法)


近くの物は見えるものの、遠くの物が見えにくくなる見え方の異常、「近視」。


先月のブログでは、近視の見え方・原因・種類について、ご説明をさせていただきました。


近視は、眼科で治療すれば遠くの物が見えるのでしょうか?そもそも、近視は(根本的に)治るの?気になる方も多いかと思います。


近視でお悩みの方・近視の治療方法を知りたい方に向け、今回は、「近視の治し方(見え方の矯正)」をご紹介します。


■近視の「見え方の矯正」(見え方を改善するためのアプローチ)


◎眼鏡・コンタクト、屈折矯正手術(レーシックなど)で近視の見え方の改善にアプローチできます

結論から言いますと、根本的に近視を改善するのは難しいです(理由は次の項でお話しします)。


根本的な改善は難しいですが、単純近視(軸性近視(一般的な近視)、屈折性近視)に対しては、以下のような方法により、見え方の改善にアプローチできます。


[単純近視に対する見え方の矯正方法]


  • 眼鏡

  • コンタクト

  • 屈折矯正手術
    (目の角膜を削って角膜の厚みを変えたり、眼内にレンズを入れ、屈折力を変える手術(レーシック、ICL(アイシーエル)、スマイル、PRK(ピーアールケー)/LASEK(ラゼック)など)

  • オルソケラトロジー
    (就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を一時的に変えて日中の見え方を改善する方法)


{眼鏡・コンタクトを作るときは眼科で受診を}


眼鏡・コンタクトなど、近視の見え方を矯正するための視力矯正器具を作るときは、眼科を受診しましょう。


自己判断で眼科を受診せず、ご自身の大体の感覚(勘)で眼鏡・コンタクトを購入すると、見え方が十分に合わない場合があります。度数が合っていない状態が続くと目に負担がかかることもあるため、専門の検査を受けて選ぶことをおすすめします。


なお、コンタクトや眼鏡を取り扱うお店では、眼科を併設しているところが比較的多いです。


眼科では検査を行い、近視の状態や見え方・度数を確認します。検査結果を基に眼科医が処方した処方箋を持参し、眼鏡・コンタクト店で眼鏡・コンタクトを作って(選んで)もらいましょう。


眼科で検査を受け、眼科医の処方箋を持参した上で、お店で眼鏡・コンタクトを作製することで、ご自身の近視の状態に合った適切な眼鏡・コンタクトに出会いやすくなります。


■根本的に近視を治すのが難しいのは、なぜ?


◎根本的に近視(軸性近視、遺伝性の屈折性近視)を治すのは難しいです

上記でもお伝えしましたが、根本的に近視(軸性近視(全体の中での割合が多いとされる、一般的な近視)、遺伝性の屈折性近視)を治すのは難しいとされています。


理由は、一般的な近視の多くが、目の奥行き(眼軸長)が長くなることで起こる「軸性近視(単純近視(※))」と考えられているためです。


(※)単純近視…病的な理由で近視が生じておらず、眼鏡・コンタクトで見え方の矯正が可能な近視(軸性近視、屈折性近視など)。対義語は病的近視。


根本的に近視(軸性近視)を改善する=目の奥行きの長さを短くする、ということになります。現在の医学では、目そのものの奥行きの長さを短くする治療は開発されていません。


そのため、目の構造そのものを近視になる前の状態へ「完治」させることは、現時点では困難とされています。


{遺伝性の屈折性近視(単純近視)も根本的に治すのは難しいです}


近視の中でも割合が多いとされる軸性近視のほか、近視(単純近視)の原因としては、遺伝性の屈折性近視(生まれつきの屈折力の異常)も挙げられます。


遺伝性の屈折性近視でなぜ、近視になるのかは、はっきりとは解明されていません。屈折性近視はメカニズムが解明されていないため、現在の医学では、屈折性近視を根本的に改善するのは難しいです。


◎病的近視も、根本的に近視を治すことは難しいケースが多いです

軸性近視・屈折性近視など、根本的に治すのは難しいものの、眼鏡・コンタクトで見え方の矯正(前述)が可能な近視を「単純近視」と呼びます。


眼鏡・コンタクトで見え方の矯正が可能な単純近視と異なり、以下のような病気が原因で生じている「病的近視」も。病的近視は眼鏡・コンタクトを装用しても、見え方を十分に矯正(改善)できないことが少なくありません。


[病的近視をひき起こし得る病気の例]


  • 後部ぶどう腫
    眼軸が異常に伸び、眼球の後部が膨張・突出する目の病気


  • 近視性網脈絡膜萎縮、近視性網脈絡新生血管、網膜分離症など
    主に強度近視(眼軸長の過剰な伸び)が原因で起こり得る、網膜・脈絡膜の目の病気


  • 糖尿病
    血糖値の異常によって目の水晶体がむくんで水晶体の厚みが変わり、一時的に近視(または遠視)になることがあります)


上記のような、病的近視の原因になり得る病気は、病気そのものを根本的に治すのは難しいケースが多いです。


そのため、上記のような病気によってひき起こされる病的近視も、根本的な治療は難しくなります。


◎スマホの見過ぎなど、一時的な近視(仮性近視)は対策を行うことで、根本的に近視(仮性近視)を改善できるケースも

上でお伝えしたように、近視の多くは(軸性近視・遺伝性の屈折性近視、病的近視)、根本的に治すのは難しいです。


一方、スマホの見過ぎなどによって生じることがある仮性近視(一時的な屈折性近視)は以下のような対策を行うことで、根本的に近視を改善できる場合もあります。


[仮性近視(一時的な屈折性近視)を根本的に改善する方法の例]


  1. 本やノートは30cm以上、目から離して見る

  2. 鉛筆は濃い物(HB以上)を使う

  3. スマホは30cm以上、パソコンのモニターは50cm以上、目から離して見る

  4. スマホやパソコンのモニターを見るときは、20分ごとに、20秒間、遠くの物(6m以上離れている物や景色)を見て定期的に目を休ませる


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少々、説明が長くなってしまいましたが、上記のような理由により、根本的に近視を改善するのは難しいことが多いのです。


【次回のブログでは、近視にならないようにする・近視の進行を抑えるための予防方法をご紹介します】


根本的な改善は難しいですが、近視(単純近視)に対しては、眼鏡・コンタクトや屈折矯正手術で見え方の改善にアプローチできます。


根本的に治すことはできなくても、患者様一人ひとりのライフスタイルに合った『見え方』を一緒に探していくことが、眼科医の役割です。


今回は、「近視の見え方(屈折力)を改善する方法」「根本的に近視を改善するのが難しい理由」について、ご説明をさせていただきました。


次回のブログでは、


  • 近視にならないようにする

  • 近視の進行を抑える


ための予防方法をご紹介します。


町田胃腸病院
眼科医師
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