近視は予防できるの? 近視の進行を抑える方法とは|町田市の眼科|町田胃腸病院眼科

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近視は予防できるの? 近視の進行を抑える方法とは


主に、眼軸長(がんじくちょう:目の奥行きの長さ)の過剰な伸びなどが原因で、遠くの物がぼやける見え方の異常、「近視」。


前回のブログでは、「近視の治療の仕方(見え方の矯正)」をご説明させていただきました。


今回は、「近視は予防できるの? 近視の進行を抑える方法」のお話です。


■近視は予防できるの?


◎根本的な予防(眼軸長の過剰な伸びを確実に抑える)は難しいですが、様々な方法での近視の予防が試みられています

日本人にも一般的な見え方の異常、近視。

「近視は予防できるのか」 気になる方も多いかと思います。


近視の予防については、「根本的な予防(眼軸長の過剰な伸びを確実に抑える)」は確立されていません。


根本的な予防は難しいですが、現在、様々な方法での近視の予防(近視の進行を抑える)が試みられています。


次の項では、現在、試みられている近視の進行を抑えるための方法をご紹介します。


■近視の進行を抑えるための方法 眼科での予防・生活習慣での予防の仕方


◎6歳頃~20歳頃までに近視の予防を行うことが重要とされています

近視の多くは、目の奥行きの長さである眼軸長が過剰に伸びることが原因で生じる「軸性近視」と見られています(※)。


(※)現時点での推論です。


眼軸長の過剰な伸びが近視の主な原因のため、一般的な近視(軸性近視)に対しては、成長に伴って眼軸長が伸びる時期である6~20歳頃までに近視の予防を行うことが重要とされています。


なお、もっとも重要な予防のタイミングは6~12歳頃の学童期です。6~12歳頃は眼軸長が伸びやすい時期(近視の進行が活発な時期)。この頃に予防を行うことで、近視の抑制効果を高めやすくなるとされています。


{18歳以上の方も近視の予防にアプローチできます}


近視(眼軸長の過剰な伸び)を抑えるには、6~20歳頃の未成年の時期(特に6~12歳頃)に予防を行うことが重要です。


未成年の時期(特に6~12歳頃)の予防が重要ですが、成人後、18歳を過ぎても眼軸長が伸び続ける(=近視が進行する)ケースも少なくありません。


成人後も眼軸長が伸び続ける(=近視が進行する)ケースもあるため、以下にご紹介する方法を実践することで、18歳以上の方も近視の予防にアプローチできます(※)。


(※)低濃度アトロピン点眼など、成人の方はあまり

効果を期待できないとされる予防方法もあります。


■眼科で行う、近視の進行を抑えるための方法


(※1)クリニックにより、実施している予防方法が異なります。

(※2)以下の予防方法はいずれも自費診療になります。


1.多焦点眼鏡or多焦点コンタクトレンズ

老眼鏡と同じ原理の、1枚のレンズに複数の焦点(近・中・遠)を持たせた眼鏡orコンタクトレンズです。


複数の焦点を持つレンズを装用することで、目のピント調節の負担を軽減したり、網膜周辺への光の入り方を調整したりします。


それにより、眼軸長の伸びを防ぐ… という仕組みが、多焦点眼鏡or多焦点コンタクトレンズの近視抑制のメカニズムと考えられています。


2.オルソケラトロジー

就寝中に特殊なハードコンタクトレンズを装着し、角膜の形を一時的に変えて日中の見え方を改善する方法です。


オルソケラトロジーは主に、近視の見え方を改善(見え方の矯正)するために用いられる方法ですが、近視の抑制効果もあるとされています。


角膜の形を一時的に変えるオルソケラトロジーが、なぜ、近視の抑制に効果が見られることがあるのかは、よくわかっていません。


角膜の形状を変化させることで、網膜の中心だけでなく周辺部にも適切なピントを結ばせることができ、これが眼軸長の伸びを抑える信号になると考えられています。


3.低濃度アトロピン点眼

低濃度のアトロピンを点眼することで、副交感神経の働きを調整。眼軸長が過剰に伸びる現象を抑える予防方法です。


低濃度アトロピン点眼は、5~18歳頃が主な適応年齢です。成人の方の低濃度アトロピン点眼は、近視抑制効果をあまり期待できないとされています。


4.赤色光照射装置(レッドライト療法)

650nmの波長の光である赤色光(レッドライト)を目の眼底に照射し、網膜の血流を増加させることで脈絡膜を厚くする方法です。脈絡膜を厚くし、眼軸長の過剰な伸びの抑制にアプローチします。


5.バイオレット光透過眼鏡orバイオレット光照射装置付き眼鏡

近視を抑える効果があるとされているバイオレット光(紫色光:波長360~400nm)を目に当てることで、近視抑制遺伝子(EGR1など)の活性化を促し、眼軸長の過剰な伸びの抑制を目指す方法です。


  • バイオレット光透過眼鏡
    太陽の光に含まれるバイオレット光を透過させ、目に当てる眼鏡です。


  • バイオレット光照射装置付き眼鏡
    フレームの内側にあるLEDライトから発せられるバイオレット光を目に当てる眼鏡です。


6.クロセチン(近視抑制サプリメント)

近視抑制遺伝子(EGR1など)の活性化に効果があるとされるクロセチン(※)を飲むことで、近視抑制遺伝子を活性化。近視抑制遺伝子の活性化により、脈絡膜の厚みを維持し、眼軸長の過剰な伸びを抑える効果が期待されています。


(※)クロセチン…クチナシの実やサフランから抽出される、

黄色の天然色素(カロテノイドの一種)。クロセチンには、

強力な抗酸化作用や血流改善効果があるとされています。


なお、クロセチンのサプリメントは眼科での処方になります(※)。


(※)クリニックにより、取り扱うサプリメント・薬の種類が異なります。


なお、「近視抑制効果」が認められている医薬品としてのクロセチンサプリメントは市販されていません。ドラッグストア等で販売されているクロセチン配合商品は、眼精疲労の軽減などを目的としたものであり、含有量や目的が異なります。


■生活の中でご自身で行える、近視の進行を抑えるための方法


1.屋外活動(外で太陽光を浴びる)

太陽光に含まれるバイオレット光を浴びることで、近視抑制遺伝子(EGR1など)を活性化。近視抑制遺伝子の活性化により、脈絡膜の厚みを維持し、眼軸長の過剰な伸びを抑える方法です。


1日2時間程度、屋外で活動することが近視の抑制効果を高めるとされています。


なお、窓ガラス越しやUVカット眼鏡をかけているとバイオレット光がさえぎられてしまうため、屋外で太陽光を浴びることが大切です。


{太陽光を直視しないでください}


屋外活動の際は、太陽光を直視しないでください。太陽光を直視すると目の網膜が損傷し(網膜が焼ける)、恒久的な視力障害を起こしたり、失明する危険性があります。


2.近くで物を見る作業における注意点&明るさの改善(※)

近くで物を見る作業における注意点


  • 本やスマートフォンを見るときは、30cm以上離して見る

  • パソコンのモニターを見るときは、50cm以上距離を取って見る

  • テレビを見るときは、5~2m以上離れて見る

  • スマホやパソコンのモニターを見るときは、できるだけ20分ごとに、20秒間、遠くの物(6m以上離れている物や景色)を見て定期的に目を休ませる


明るさの改善(※)


  • 本やスマートフォン、パソコン、テレビなどを見る場合は、500ルクス以上の明るさの下で見る


(※)明るさの改善による近視抑制効果は証明されて

いません。明るさの改善は、目にかかる

負担を抑えることが主な目的になります。


【小さな子どものうちに眼科を受診し、近視の抑制にアプローチ】


「眼科で行う・生活環境の中でご自身で行える、近視の進行を抑えるための方法」をご紹介させていただきました。


近視(軸性近視:眼軸長の過剰な伸び)は、6~12歳頃がもっとも進行しやすい時期とされています。


近視の進行を抑えるには、6~12歳頃の小さな子どものうちに眼科&生活環境の中で予防を実践することが大切です(※)。


(※)12歳以上の未成年の方・成人の方も、眼科&生活環境の中

での予防の継続により、近視の抑制にアプローチできます。


  • 子どもが物を見るとき、目を細めている

  • 子どもの目つきが悪くなった(目を細めているため)


など、お子さんが気になる動作をしている場合は、眼科を受診することをおすすめします。


診察では、眼科医が患者様の目の状態・見え方を確認・検査。一人ひとりの患者様の目の状態・見え方に適した、近視の進行を抑えるための方法をご提案させていただきます。


町田胃腸病院
眼科医師
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