
目かかゆい・腫れる・充血するなど、お悩みの方も多い、花粉症。今年も、花粉症の季節がやってきましたね。
花粉症の方にとっては、イヤな季節かもしれません(花粉症、ツライですよね…)。
目のかゆみなど、花粉症の症状でお悩みの方に向け、今回は、「花粉症の目薬」について、市販or眼科の目薬の違いをご紹介します。
目次
■そもそも、花粉症の目薬って何?
◎大きく分けて「抗アレルギー点眼薬」「ステロイド点眼薬」「免疫抑制剤点眼薬」の3種類の目薬があります
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抗アレルギー点眼薬(市販・眼科)
目のかゆみなどのアレルギー反応をひき起こす体内物質、ヒスタミン。抗アレルギー点眼薬とは、
ヒスタミンの放出を抑制する(=抗アレルギー成分)
ヒスタミンの働きをブロックする(=抗ヒスタミン成分)
点眼薬です。花粉症の目のかゆみなどの症状に対しては、抗アレルギー成分や抗ヒスタミン成分が含まれた抗アレルギー点眼薬が基本的に用いられます。
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ステロイド点眼薬(眼科のみで処方可能)
抗アレルギー点眼薬を用いてもかゆみなどの症状が治まらない場合は、眼科で処方されるステロイド点眼薬が選択肢として挙げられます。
ステロイド点眼薬はかゆみを伴う目の炎症などの症状を抑える効果がある反面、眼圧が上昇しやすくなるなどの副作用も。ステロイド点眼薬の使用時には注意が必要です(長期間のステロイド点眼はNG)。
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免疫抑制剤点眼薬(眼科でのみ処方可能)
抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬を用いてもかゆみなどの症状が治まらない場合は、眼科で処方される免疫抑制剤点眼薬が選択肢として挙げられます。
免疫抑制剤点眼薬は、花粉症を含め、目のアレルギー反応そのものを抑制する点眼薬です。
目のアレルギー反応そのものを抑制することで強力に症状を抑えられる反面、免疫抑制剤点眼薬は副作用も。
免疫抑制剤点眼薬は目の免疫反応も抑制してしまうため、ウイルスや細菌による感染症(結膜炎など)に感染しやすくなるなどの副作用に注意が必要です。
■花粉症で目がかゆい… 市販の目薬にはどんな成分が含まれているの?
◎市販の花粉症の点眼薬は「抗アレルギー点眼薬」のみ
市販の花粉症の点眼薬は、目のかゆみ・充血などの症状を抑える「抗アレルギー点眼薬」のみになります。
[市販の花粉症の点眼薬(抗アレルギー点眼薬)に含まれている主な成分]
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抗アレルギー成分(症状を抑えるために重要)
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抗ヒスタミン成分(症状を抑えるために重要)
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抗炎症成分
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目の充血を取る成分
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目の角膜を保護する成分
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目の組織の代謝や目の疲労回復をうながすビタミン(ビタミンB6・B12など)
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疲れ目に効く成分
上記のように、実は、市販の点眼薬には多くの成分が含まれているのですが、大切なのは①の抗アレルギー成分と②の抗ヒスタミン成分です。
抗アレルギー成分or抗ヒスタミン成分が含まれている市販の点眼薬を用いることで、目のかゆみなどの症状を抑えやすくなります。
◎市販薬において、抗ヒスタミン作用が強いのは「ケトチフェンフマル酸塩」が含まれている点眼薬
市販薬の成分の中でも『ケトチフェンフマル酸塩』は抗アレルギー作用・抗ヒスタミン作用・抗炎症作用を併せ持ち、しっかりとした効果が期待できる成分として知られています。
■眼科で処方する花粉症の点眼薬より、抗アレルギー成分・抗ヒスタミン成分を強めた点眼薬も
◎様々な種類の中から、患者様の目の症状に合った点眼薬を処方します
市販の目薬が効かない場合、また、眼科でしっかり診療を受けたい場合は、以下のような、眼科で処方される点眼薬が選択肢になります。
[眼科で処方される点眼薬の主な種類]
抗アレルギー点眼薬
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アレジオン(抗ヒスタミン成分:エピナスチン塩酸塩配合)
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パタノール(抗ヒスタミン成分:オロパタジン配合)
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リボスチン(抗ヒスタミン成分:レボカバスチン塩酸塩配合)
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アレギサール(抗アレルギー成分:ペミロラストカリウム配合)
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ケタス(抗アレルギー成分:イブジラスト配合)
ステロイド点眼薬
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フルメトロン(フルオロメトロン配合)
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オドメール(フルメトロンのジェネリック点眼薬)
免疫抑制剤点眼薬
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タリムス(タクロリムス配合)
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パピロックミニ(シクロスポリン配合)
(※)クリニックにより、取り扱う薬が異なります。
【花粉症の目のかゆみなど、目の症状が治まらないときは早めに眼科で受診を】
花粉症の目のかゆみ・腫れ・充血などの症状に対しては、市販or眼科での処方、どちらの点眼薬も症状を緩和する効果を期待できます。
市販の点眼薬が効かない場合、また、眼科でしっかり診療を受けたい場合は、眼科の点眼薬が選択肢として挙げられます。花粉症の目のかゆみなど、目の症状が治まらないときは早めに眼科を受診しましょう。