
私たちを照らし続けてくれる、太陽。
皆既日食を見るためや学校の授業など、太陽を観察する場合もあるかと思います。太陽を観察する場合に気をつけたいのが、「太陽を直視する」こと。
太陽を直視すると、目はどうなるのでしょうか?
今回は、「太陽を直視するのは目に悪い理由」および「太陽を直視することによって生じ得るリスク・悪影響」について、ご説明します。
目次
■太陽を直視するのは目に悪い理由 目が焼けるの? 一瞬見るだけでもダメ?
◎裸眼で太陽を直視すると目の網膜が損傷し、視力に長く影響が残るおそれがあります
結論として、太陽を裸眼で直視するのは避けましょう。
理由は、裸眼で太陽を直視すると強力な太陽光によって目の網膜が損傷し(目の網膜に炎症が起きる≒目の網膜が焼ける)、視力を回復しにくい影響が残る可能性があるためです。
上記の、太陽光によって目の網膜が損傷することを「日光(日食)網膜症」と呼びます。
裸眼で太陽を直視し続けると、ひどい場合は失明を起こすケースもあるため、注意が必要です。
[裸眼で太陽を直視した場合に起こり得る、目の症状]
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日光(日食)網膜症:目の網膜に炎症が起きる(≒目の網膜が焼ける)
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視力低下:物が見えにくくなる
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視界異常:景色がゆがむ
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視界欠損:視界が欠ける(視界の中心が暗くなる、など)
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目の痛み
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目に熱を感じる
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目の疲労感が続く
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目のまぶしさが続く(光の残像が残って見える)
◎たとえ一瞬でも、裸眼で太陽を直視するのはダメ
太陽光は目に見える可視光線のほか、目に見えない強力な紫外線・赤外線(不可視光線)も含んでいます。
上記の3種類の光線はいずれも、目に有害な光線です。裸眼で太陽を直視すると強力な太陽光の光線によって目の網膜が損傷してしまうおそれがあります。
◎サングラス、すりガラス、薄い布、下敷き、プラスチックフィルム、カメラのファインダーなどでは、強力な太陽光はさえぎるのが難しい
裸眼で太陽を直視してはいけない、と聞き、人によっては「じゃあ、サングラスやカメラ(スマホのカメラを含む)のファインダー越しに太陽を見れば、大丈夫なんじゃないの?」と考えることもあるかもしれません。
サングラス、すりガラス、薄い布、下敷き、プラスチックフィルム、カメラのファインダーなどで、強力な太陽光を完全に遮るのは難しいです。
■太陽を直接見たい・観察したいときの観察方法
お伝えしたように、太陽を直視するのはNGですが、皆既日食を見るためや学校の授業など、太陽を見たい(太陽を観察したい)、という場面もありますよね。
実は、世の中には、「遮光フィルター」を通すことで、太陽を直接見るためのアイテムが存在します。
裸眼での直視はしてはいけませんが、以下のような遮光フィルターにより、太陽を直接見ること(遮光フィルターを通しての観察)が可能です。
◎「日食グラス」「日食メガネ」「遮光プレート(太陽観察用)」を使い、1~2分以内、太陽を直接見る
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日食グラス
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日食メガネ
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遮光プレート(太陽観察用)
上記は、太陽のまぶしい可視光線や紫外線・赤外線を大幅にカットする「太陽を見るための遮光フィルター」です。
遮光フィルターを用いる場合は、連続して観察する時間は1~2分以内、太陽を直接見ることに留めましょう。
3分以上など、長時間、太陽を直接見ていると、たとえ遮光フィルターを使っていても、目の網膜がダメージを受けるおそれがあります。
{遮光フィルターを選ぶときの基準}
太陽を直接見るために上記のような遮光フィルターを使うときは、以下の基準を満たした製品を選びましょう。
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「太陽観察用」など、太陽を観察するための専用アイテムであること
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国際規格:(ISO12312-2:2015)をクリアしていること
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JIS規格:(T8141 遮光度13以上)をクリアしていること
【基準を満たした遮光フィルターを使い、目を保護した上で太陽を観察することが重要です】
皆既日食を見る・学校の授業での観察など、太陽を直接見たいときは、基準を満たした遮光フィルターを使いましょう。
なお、太陽を直接見てしまった場合、太陽を見た直後は目の症状がなくても、後々になって見えにくい・視野が欠けるなどの症状が現れることがあります。
太陽を直接見てしまって不安が残る場合は、症状の有無にかかわらず、念のため眼科で状態を確認してもらうことを検討してみてください。