段差でつまずくのは年齢のせい?緑内障と視野異常の理由を解説|町田市の眼科|町田胃腸病院眼科

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段差でつまずくのは年齢のせい?緑内障と視野異常の理由を解説

段差でつまずくのは年齢のせい?緑内障と視野異常の理由を解説

最近つまずきやすいのは、足腰ではなく「見え方」かもしれません


駅の階段や自宅前の坂道でつまずく回数が増えると、つい年齢のせいだと片づけてしまいがちです。けれど足元が捉えにくくなる背景に、緑内障による視野の変化が隠れている場合もあります。気づきにくい理由と、眼科で受けられる検査の内容を整理してお伝えします。


この記事の要点まとめ


  • 段差でのつまずきは、緑内障による視野の変化が関わっている場合があります
  • 片目ずつ見え方を確かめるセルフチェックが、変化に気づく手がかりになります
  • 視野検査やOCTなど複数の検査を組み合わせ、視神経の状態を確認していきます

段差でつまずく原因は筋力低下だけではない?視野異常と緑内障の関係


足元や下方の見えづらさと緑内障による視野欠損の仕組み


緑内障は、眼圧などの影響で視神経が少しずつ傷み、その神経が受け持っていた範囲の見え方が失われていく病気です。傷む場所によって欠ける位置も変わり、初期は鼻側や上下の周辺から始まることが多いと報告されています。視野の下方に視野欠損が生じると、足元の段差や床に置いた荷物が視界に入りにくくなります。見ているつもりでも脳へ届く情報が抜けているため、つまずきや転倒につながりやすいと考えられています。


「単なる不注意や加齢」と誤解しやすい緑内障の自覚症状の特徴


痛みや充血といったわかりやすいサインを伴わないタイプが大半で、進行も数年単位とゆるやか。見え方の変化に体が慣れてしまうため、「足腰が弱ったのかな」「疲れているだけ」と受け止められがちです。日本人に多いとされる正常眼圧緑内障では、眼圧が基準範囲内でも視神経の傷みが進む場合があります。眼圧測定だけに頼らず、視神経そのものの状態を確認しておく意味は小さくありません。


初期に気づきにくい理由:片目のサポートと脳の補完作用


もうひとつの理由は、私たちが両眼で物を見ているという点です。片方に見えにくい部分があっても、もう一方がその範囲を補うため、日常の視界では表面化しにくくなります。脳にも、周囲の情報から欠けた部分を推測して埋めるはたらきがあるとされています。そのため実際にはかなり視野が狭まっていても、黒い影としては自覚しにくい。つまずきの増加は、体ではなく見え方の変化を知らせるサインである可能性があります。


自宅でできる見え方チェックと早期発見の重要性

自宅でできる見え方チェックと早期発見の重要性

片目ずつ隠して見え方を確認する簡易セルフチェック手順


ご自宅で試せる方法として、片目ずつ見え方をくらべる確認があります。壁掛けカレンダーや障子、タイルなど格子状の模様を2〜3メートル離れて見つめ、片方の目を手のひらでそっと覆い、中央の一点を見たまま全体の印象を確かめます。数字がかすむ場所、線がにじむ範囲がないかを見て、反対の目でも同じように。左右で印象が違うときは、様子を見るより眼科での確認をご検討ください。 あくまで簡易的な目安であり、診断の代わりにはなりません。


視野が欠ける前段階「前視野緑内障(PPG)」の視力保護


近年注目されているのが前視野緑内障という考え方です。視野検査では明らかな異常として現れないものの、眼底や視神経の断層画像には変化の兆しが見える段階を指します。視野の欠けは一度生じると元に戻すことが難しいとされるため、視野に表れる前の段階で変化を捉えて経過を追うことが、これからの見え方を守るうえで意味を持ちます。「異常なし」と言われた場合も、記録を残して見比べていく価値があるのです。


40歳を過ぎたら意識したい定期的な眼科チェックの目安


国内の調査では、40歳以上の約20人に1人に緑内障の所見がみられ、年代が上がるほど割合は高まると報告されています。しかも多くが未受診・未発見のままとされています。自覚症状がなくても40歳以上の方は年に1回程度、眼底検査を含めた眼科チェックを検討したい時期です。 すでにつまずきや見えにくさを感じているなら、年齢を問わず早めのご相談を。当院では金曜日の外来受付時間を変更している期間がありますので、受診前に公式サイトのお知らせをご確認ください。


眼科で行われる緑内障精密検査の内容と役割


視野の広がりや欠損を捉えるハンフリー視野計・ゴールドマン視野計


視野の状態を数値と図で記録するのが視野検査です。当院ではハンフリー自動視野計ゴールドマン視野計を備えています。前者は器械の中の一点を見つめたまま、周辺に現れる小さな光が見えたらボタンを押す方式で、中心付近の感度を細かく確認できます。後者は視野の広がり全体を把握しやすく、目的に応じて使い分けます。所要時間は片目ずつ数分から十数分ほど。過去の記録と並べれば、変化の有無を追いやすくなります。


視神経の状態を詳細に観察する光干渉断層計(OCT検査)と眼底カメラ


光干渉断層計(OCT)は光を使って網膜の断面を撮影し、視神経周囲の神経線維の厚みを微細な単位で測定します。神経の薄さや左右差を数値として示せるため、視野の変化として表れる前の段階を捉える手がかりになります。眼底カメラでは視神経の入り口(視神経乳頭)のくぼみ具合や血管の様子を写真で残せます。さらに眼圧検査や角膜内皮を観察するスペキュラーマイクロスコープなども組み合わせ、複数の視点から総合的に評価していきます。


検査時の負担や流れを把握して心理的ハードルを下げる工夫


受診をためらう理由には、検査の負担や結果を聞くことへの不安が挙がります。実際、視野検査もOCT検査も目に触れずに行える方式が中心で、身体への負担は軽めとされています。眼底を広く観察するために点眼で瞳を広げた場合、数時間ほどまぶしさやピントの合いにくさが残るため、その日はお車の運転を避けていただきます。保険診療の範囲で受けられる検査が中心で、費用の見通しは受付でご説明できます。 流れを知っておくだけでも、受診への気構えはずいぶん軽くなるものです。


転倒予防のための日常対策と町田市での眼科受診


住環境の段差解消とコントラストを意識した明るい照明の確保


見え方の変化に気づいたら、住まいの側を整えることも並行して考えたいところ。玄関や階段の縁に色の濃いテープを貼って明暗の差をつけると、段の位置がつかみやすくなります。廊下や階段には足元を照らす照明を足し、夜間はセンサーライトを使う手も。床の荷物やコード類をまとめ、動線に物を残さないだけでも転倒の要因は減っていきます。視野の下方が見えにくいときは、足元の情報量を増やす工夫が日常の支えになります。


足元や見え方に少しでも違和感があれば町田胃腸病院の眼科へ


町田市には坂道や階段の多い住宅街が広がり、段差に不安を覚える方も少なくありません。当院ではハンフリー自動視野計・ゴールドマン視野計、光干渉断層計(OCT)、眼底カメラなどを備え、視野と視神経の両面から状態を確認する体制を整えています。緑内障は点眼などで眼圧をコントロールしながら経過を見ていく病気で、早い段階で見つけて記録を積み重ねることが、これからの生活を支える助けになると考えられています。パート勤務や買い物を続けたい、運転のことも相談したい——そうしたご希望も含めて、まずは一度ご相談ください。


よくある質問


Q. 緑内障になると視野はどうなるのですか?

A. 視神経が傷んだ部分に対応する範囲の感度が下がり、その場所が見えにくくなります。多くは周辺や中心の少し外側から始まり、黒く塗りつぶされるというより「かすむ」「気づかないうちに抜けている」という形で進むため、自覚しにくい傾向があります。


Q. 緑内障で欠けた視野は回復しますか?

A. 一度失われた視神経を元に戻す方法は、現時点では確立されていません。そのため治療は、残っている機能を保ち、進行の速度をゆるやかにすることを目的として行われます。だからこそ早い段階での発見と、継続的な経過観察が大切になります。


Q. 緑内障の前兆となる症状はありますか?

A. 慢性のタイプでは、はっきりした前兆が出にくいのが特徴です。片目を隠したときの見え方の違い、つまずきや物にぶつかることが増えた、暗い場所で足元が捉えにくいといった変化が手がかりになる場合があります。急な目の痛み・強い頭痛・かすみが起きた際は、早めに眼科の受診をご検討ください。


Q. 視野が欠けていると運転を続けられないのでしょうか?

A. 見え方の状態は方によって大きく異なるため、一律には判断できません。視野検査の結果をもとに、現在の見え方と生活での注意点を医師とご相談いただくのが現実的です。必要に応じて、見えにくさを補う支援(ロービジョンケア)の情報もご案内します。


Q. 検査だけを目的に受診してもよいですか?

A. もちろん問題ありません。症状がない段階の記録が、後の変化を見つける基準になります。受診の際は、現在お使いの目薬やお薬の情報をお持ちください。