白内障手術後に現れることがある症状について|町田市の眼科|町田胃腸病院眼科

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白内障手術後に現れることがある症状について



白く濁った水晶体を人工の眼内レンズに換える、白内障手術。


以前と比べ、白内障手術は機器や治療法の進化により、低侵襲で目にかかる負担が少ない手術が可能になりました。日帰りでの白内障手術も一般的です。


低侵襲で目にかかる負担が少なくなった白内障手術ですが、術後は、目がコロコロするなど、目に症状が現れることがあります。白内障手術後に起きる目の症状はほとんどが一時的なものですが、中には注意が必要な症状も。


今回は、「白内障手術後に現れることがある症状」についてご説明します。


■白内障手術後に現れることがある症状


①目がコロコロ、クシャクシャする

術後、角膜や結膜など、目の状態が安定するまでのあいだ、目がコロコロ、クシャクシャすることがあります(目の異物感)。


術後は、日数が経つにつれて目の異物感は解消されていきます。ただし、ドライアイ気味の方は目の異物感が長引くケースがあるため、点眼薬による対処を行う場合も。


②術前よりもまぶしさを感じる 視界が青白く見える

白内障手術では、白く濁った水晶体を人工の眼内レンズに換えます。白いモヤがかかった視界の状態から新品の眼内レンズに換えるため、術後は、多くの場合、術前よりもまぶしさを感じます。視界が青白く見えることもあります。


術後、日数が経つにつれてまぶしさや視界の青白さに慣れ、その状態が「当たり前のこと」と思えるようになると違和感は解消されていきます。ただし、日常生活に支障を感じるほどまぶしかったり視界を青白く感じるときは何らかの異常が目に起きている可能性があるため、手術を担当した医師に相談してください。


③一過性の眼圧上昇

手術で受けた目への負荷により、術後、眼圧が上昇する場合があります。術後の眼圧上昇は一過性のものが多いです。日数が経つにつれて眼圧は低下し、正常な状態へ戻っていきます。


白内障手術後の眼圧上昇は一過性のものが多いです。ただし、緑内障やぶどう膜炎、糖尿病網膜症などの目の病気をお持ちの方、および、白内障が重度に進行していた方は眼圧上昇によって目に障害が起きる可能性があるため、術後は注意して目の状態を観察する必要があります。


④飛蚊症

飛蚊症(ひぶんしょう)とは、目の中を満たすゼリー状の液体である硝子体(しょうしたい)が濁り、網膜に影ができることで生じる目の症状です。飛蚊症になると存在しない蚊が常に目の前に飛んでいるように見えたり、黒いススや煙のようなものが見えるようになります。


白内障手術においては、濁った水晶体を新品の眼内レンズに換えたことによって視界が鮮明になり、術後、元々生じていた飛蚊症の症状が強く出る場合があります。


白内障手術の後の飛蚊症は多くが視界が鮮明になったことによるものです。ただし、ケースによっては目に何らかの異常が起きている可能性もあります。白内障手術後、存在しない蚊が見えたり、黒いススや煙のようなものが見える場合は、手術を担当した医師に相談してください。


⑤後発白内障

白内障手術を受け、数ヶ月~数年経ったときに、再度、視界が白く濁って視力が低下し、後発白内障を発症するケースがあります。


後発白内障とは、水晶体が入っていた袋(水晶体嚢)が白く濁ってしまうことで起きる、術後の白内障です。


後発白内障は術後、比較的多くの方に起きやすいです。後発白内障が起きたときはレーザー照射によって視界の濁り、および、視力の回復にアプローチできます。


■白内障手術後、まれに起こる可能性がある合併症


①眼内レンズの位置の偏り、眼内レンズの脱臼

白内障手術後、目の状態の経年変化や何らかの原因により、眼内レンズの位置が偏ってしまうことがあります。位置の偏りのほか、水晶体の組織が弱い場合など、さまざまな原因により眼内レンズを水晶体嚢に固定できず、レンズが外れてしまうケースも(眼内レンズの脱臼)。


術後、眼内レンズの位置の偏りや脱臼が起きた場合は、再手術が必要です。白内障手術の後に突然、視力が悪化・低下したときは、直ちに、手術を担当した医師による診察を受けてください。


②嚢胞様黄斑浮腫

白内障手術の後、目の網膜(フィルム)の中央にある黄斑がむくみ(浮腫)、嚢胞様黄斑浮腫(のうほうようおうはんふしゅ)を発症することがあります。


術後、嚢胞様黄斑浮腫が起きた場合は黄斑のむくみを抑える抗炎症薬などを用い、治療を行います。


術後にさす必要がある点眼薬をささなかったり、術後に飲酒してしまった、また、糖尿病網膜症があると白内障手術の後に嚢胞様黄斑浮腫が起きやすくなります。


嚢胞様黄斑浮腫を防ぐため、白内障手術の後は処方された点眼薬をしっかり目にさすと共に飲酒を控え、定期的に眼科で検診を受けましょう。


③眼内炎(術後の感染症)

術後、目の創口に細菌が感染して眼内炎を発症するケースがあります。


現在は機器や治療法が進化し、小さな切開で白内障手術を行えるようになりました。創口が小さいため、術後は定められた点眼薬をしっかり目にさしていれば、細菌感染による眼内炎が起きることはほとんどありません。


術後の眼内炎を防ぐため、白内障手術の後は処方された点眼薬をしっかり目にさし、定期的に眼科で検診を受けましょう。


【東京女子医科大学と連携し、より高度な技術に対応した治療をご提供します】


当院の白内障手術は、東京女子医科大学での豊富な経験と実績を持つ眼科専門医が執刀いたします。


手術前には入念な精密検査を実施


手術前には精密検査を実施して患者様ごとに異なる目の状態を詳細に確認し、術後の見え方や心身への負担を考慮しながら手術を行います。


眼科専門医・スタッフによるサポート


治療に際しては初診から検査、手術、術後のアフターフォローまで、眼科専門医・スタッフが一丸となり、患者様を全力でサポートいたします。


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「白内障で物が見えにくく、生活や仕事に支障が出ている」

「白内障手術を受けたが、結局、眼鏡が手放せない生活を送っている」

「どの病院で手術を受ければ良いのかわからない」


など、物の見え方や白内障手術の病院選びでお困りの方は当院までご相談ください。


町田胃腸病院
眼科医師
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