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目は呼吸している? 目と酸素の関係 酸素透過率が高いコンタクトレンズの選び方


装用している方も多い、コンタクトレンズ。コンタクトレンズをお使いになるとき、皆様はどのような基準で商品を選びますか?


コンタクトレンズを選ぶとき、一つの基準・参考になるのが「酸素透過率」です。


■目は呼吸している? 目と酸素の関係


◎起きているor寝ているとき、人間の目は呼吸しています

人間の目は呼吸しています(目から酸素を取り込む)。


起きているときは主に黒目(角膜)から、涙に含まれる酸素を取り込み、角膜の細胞を活性化させて角膜を健全な状態に保っているのです。


寝ているときも、角膜は、まぶたの裏側の血管に流れる血液から酸素を取り込んでいます。なお、起きているときと比べて、まぶたが閉じているため、寝ているときの目への酸素供給量は1/3程度とされています。


◎コンタクトレンズが原因で、目が「酸素不足(酸欠状態)」になっている方が少なくありません

目を健全に保つために欠かせない酸素ですが、実は、コンタクトレンズが原因で、レンズが“目にフタをする”形になり、目が「酸素不足(酸欠状態)」になっている方が少なくありません。


特に、ソフトコンタクトレンズは黒目全体を覆うため、涙からの酸素の取り込みがさまたげられてしまい、目が酸素不足になりやすいです。


◎目が酸素不足になると、目への様々な悪影響が生じやすくなります

コンタクトレンズが原因で目が酸素不足になると、以下のように、目の感染症などの様々な悪影響が生じやすくなります。


[目の酸素不足によって生じやすくなる目の病気・状態の例]


  • 角膜血管新生(かくまくけっかんしんせい)

    酸素不足によって、通常、血管が存在しない角膜に結膜から血管が入り込んでしまい、目の痛み・まぶしさを感じる・目の充血などの症状が現れることがあります。病気が進むと角膜が白く濁ってしまい、視覚障害や失明をひき起こすケースも。


  • 角膜上皮剥離(かくまくじょうひはくり)など、角膜の傷

    酸素不足によって目の角膜の細胞組織がはがれやすくなり、角膜が傷つくことがあります。角膜の傷が原因で目が痛んだり、角膜の傷に細菌が入り込んだりして、感染性角膜炎・角膜潰瘍などの目の感染症をひき起こすケースも。


  • 角膜内皮細胞が減り、視力が低下する

    酸素不足によって目の角膜の内皮細胞が減り、角膜が白く濁って視力が低下することがあります。


■目の酸素不足を防ぐために 「酸素透過率」について知っておこう


◎コンタクトレンズのパッケージやネット上の商品ページ・販売ページに記載されている「酸素透過率」を確認

コンタクトレンズ選びで重要な「酸素」の通しやすさを示す数値、「酸素透過率」。


コンタクトレンズを選ぶ際には、目の状態に合った酸素透過性のレンズを選ぶことが大切です。 酸素透過率が高いレンズは、長時間装用する方や乾燥しやすい方にとって、より快適に使える場合があります。


通常、コンタクトレンズの酸素透過率は「Dk/L」という数値で表示されています。Dk/Lとは、コンタクトレンズが酸素を通す能力(Dk)をレンズの厚み(L)で割った数値です。酸素透過率の数値が高いほど、「酸素を通しやすい」コンタクトレンズとされています。


なお、目の状態を悪化させないための酸素透過率の数値は、24.1~25以上が望ましいとされています。


◎「シリコーンハイドロゲル」でできたコンタクトレンズをつけることで、目に酸素を供給&目の乾燥を防ぎやすくなります

コンタクトレンズを選ぶとき、酸素透過量と共に重要なのが、レンズに含まれる水分(レンズのみずみずしさ)を示す数値「含水率(水分率)」です。


一般的に、コンタクトレンズは含水率が高い高含水(50%以上)のレンズの方がつけ心地が良いとされています。


高含水のレンズはつけ心地が良い、と聞き、「じゃあ、高含水のコンタクトレンズを選べばいいの?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。


たしかに、高含水のコンタクトレンズはつけ心地は良いとされていますが、実は、デメリットも。


高含水のコンタクトレンズは含水率の高さを維持するためにレンズに涙が吸い取られてしまい、目が乾きやすくなるのです。


上記のような理由により、コンタクトレンズを選ぶときは、低含水(50%未満)、かつ、「シリコーンハイドロゲル」でできたコンタクトレンズが選択肢の一つとして挙げられます。


シリコーンハイドロゲルとは、低含水(47%前後)でありながらつけ心地が良く、かつ、酸素透過率も高い(多くの製品が酸素透過率100以上)素材です。


シリコーンハイドロゲルでできたコンタクトレンズをつけることで、目に酸素を供給しやすくなります。目への酸素供給と共に、目の乾燥を防ぎやすくなる点もシリコーンハイドロゲルのメリットです。


【目の状態を悪化させないために、コンタクトレンズ選びは入念に】


目は呼吸をしており、十分な酸素が届かない状態が続くと、乾燥や角膜トラブルの原因になることがあります。


コンタクトレンズを選ぶ際は、酸素透過率や含水率、素材の特徴を知っておくと、コンタクトレンズ選びの一助になるでしょう。


目の状態や生活スタイルに合わせて、眼科と相談しながら自分に合ったレンズを選びましょう。